キラキラ輝く!美と健康特集

新タイプ!白血病患者の救世主、抗がん剤「キムリア」高額すぎるその価格と高額療養費制度

投稿日:2019年10月22日 更新日:

今話題の高額薬剤 「キムリア」

 今年5月に「キムリア」という新しいタイプの抗がん剤が承認されました。

白血病患者自身の免疫細胞を取り出し、がん細胞に対する攻撃力を高める処置を行い、増殖させてから患者の体内に戻すという画期的な治療法です。

価格は薬価基準上、過去最高の約3350万円

国内外の臨床試験(病気の予防・診断・治療に関わるいろいろな医療手段について、その有効性や安全性などを確認するために行われる試験のこと)の結果から高い効果が確認されており、患者、その家族、医療関係者から大きな期待が寄せられています。

一方、これまでの医薬品と比較して目を疑うような高額薬価がついたことで、その素晴らしい効果よりも、価格に大きな注目が集まっています。

「高額すぎる」には理由がある

これまでの医薬品の主流は化学物質のため、工場での大量生産で価格を低く抑えることができました。

しかし、再生医療等製品である「キムリア」は医学の進歩で患者自身の免疫細胞を原料に一人一人オーダーメードで製造されます。オーダーメードがゆえに高い効果が期待できますが、その半面、製造コストや輸送コストが膨らみ、高額になってしまうのです。

「キムリア」は「高額療養費制度」(=📖)が適用され、医療費のほとんどは税や保険料で賄われることから、「どんなに効果があっても、こんなに高額な医薬品では医療保険財政が破綻してしまうのではないか」と心配する人もいるかもしれません。

しかし、実は「キムリア」の投与対象となる患者は年間200人程度で、国の医療保険財政に占める割合は決して大きくはありません。

なによりも、この革新的な薬剤である「キムリア」1回の投与で患者さんの命が助かるケースがあることを考えると、従来の治療や長期間服用し続けなければならない薬剤などと単純に比較することは難しいと個人的には考えています。

いずれにしても、この最新かつ革新的な治療を保険医療の範囲で受けることができる日本の制度は本当に素晴らしいですし、今後も、医学の進歩によって、一人でも病に苦しむ方の希望になるような新薬が生み出されることを願ってやみません。

📖高額療養費制度

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヵ月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。

上限額は、年齢や所得に応じて定められています。詳しくは、ご自身が加入している公的医療保険(健康保険組合など)の窓口でご確認ください。

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