
「MCギャラ、さんまを抜いた!」業界騒然 30万円➡500万円への裏銭闘
マツコ・デラックスのレギュラー番組 最新ギャラ
月曜 『5時に夢中!』 10万円
(TOKYO MX17:00~)
『月曜から夜ふかし』 200万円
(日本テレビ 23:59~)
火曜 『マツコの知らない世界』 500万円
(TBS20:57~)
水曜 『ホンマでっか⁉TV』 150万円
(フジテレビ 21:00~)
『マツコ&有吉かりそめ天国』 300万円
(テレビ朝日 23:20~) ▼
*10月から金曜20:00~ 400万円
木曜 『アウト×デラックス』 100万円
(フジテレビ 23:00~)
『夜の巷を徘徊する』 200万円
(テレビ朝日 24:20~)
土曜 『マツコ会議』 200万円
(日本テレビ 23:00~)

番組で叫んだ「ギャラ上げて!」は‶覚悟の宣言″だった!
「歩合は歩合なんですけど、ギャラの設定が…」今夏の志村けんの番組で、出演料の悩みを打ち明けたマツコ。共演するさんまを超え‶芸能界最高ランク″まで上り詰めた熱き「銭闘」の裏側には、マツコの並々ならぬ覚悟が――
「師匠(志村)の口から(テレビ局へ)言ってください。『ギャラ上げろ!』って。喉から血が出るほどしゃべっているのに全然ギャラが上がらない!」
8月14日に放送された『志村けんのだいじょうぶだぁ たのしい夏休みスペシャル』(フジテレビ系)に出演し、自らの出演料を愚痴ったマツコ・デラックス(46)
「大御所・志村けんに泣きつく形でバブル期に比べ『リーマン・ショック後にブレークした芸能人は上がり幅が少ない設定になっている』と嘆いていました」(番組関係者)
レギュラー番組を8本抱える超売れっ子のマツコ。実際そんなにギャラは上がっていないのか――。
「確かに’05年からレギュラーを務めている『5時に夢中!』(TOKYO MX)は、製作費の都合もあり、ほとんど上がっていません。ですが、マツコさんの番組が高視聴率なのは誰もが認めるところ。その影響で民放キー局のギャラはこの数年で確実に上がりました。現在、日本テレビの人気番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)は200万円。テレビ朝日の『マツコ&有吉かりそめ天国』は10月からゴールデン帯に進出することもあり、300万円から400万円にアップします』(制作関係者)それだけでも相当な額だが、さらに高額出演料の局があるという。「TBSです。深夜枠からゴールデン帯に昇格した『マツコの知らない世界』では現在、500万円を支払っているそうです。MCとして最高峰の明石家さんまさんで300万円ですから、どれだけマツコさんを高く評価しているのか明白です」(テレビ局関係者)
TBSのギャラがいちばん高いのは理由が――。
「‶ドラマのTBS″といわれるように日テレやテレ朝に比べてバラエティ番組の数字が弱いんです。
そのため、TBSでは視聴率のとれるバラエティ番組は貴重。冠番組を持つタレントさんには他局よりも高額ギャラを払うようにしています」(芸能事務所関係者)この500万円という破格ギャラには‶内訳″があるという。
スタッフとは絶対、馴れ合いにならない
「マツコさんのほかの番組では、有名人が共演することが多いです。『ホンマでっか⁉TV』ではさんまさん。『月曜から夜ふかし』では関ジャニ∞の村上信五さん。ただ、『マツコの知らない世界』はマツコさんがメイン。そこでギャラは300万円ですが、『事務所協力費』という名目で200万円が追加され、合計500万円になっているんです」(別のテレビ局関係者)確かにゴールデン帯になった現在の同番組では、マツコの所属事務所が「企画協力」としてクレジット表記されている。「番組がより面白くなるように、事務所サイドも制作に積極的に携わり企画の提案などをしています。ただ、実際には局がマツコさんを確保するためのギャラの上乗せといえます」
4年前、マツコのギャラを報じた際は1本30万円だった。
「当時、マツコさんは‶好きな男性タレント″1位に輝き、レギュラー番組が急増する大ブレーク中にもかかわらずこの安さでした。まだ‶文化人″枠だったため、ギャラの額は低く抑えられていたんです」
レギュラー番組に加え、今年上半期のCM社数は7社を誇る人気タレントとなったマツコが、いまや「1本500万円」に――。だが、マツコにはその出演料に見合うだけの価値があると断言するのは東海大学文化社会学部広報メディア学科の小泉眞人教授だ。「若い世代がテレビ離れしていますから、基本的に広告主は番組スポンサーになることには慎重です。特にマツコさんの番組スポンサーの1社であるトイレタリーメーカーはマーケティングデータを重視する傾向があります。そのタレントがどの世代に浸透しているか厳密にリサーチしているといわれています。つまり、マツコさんの番組スポンサーになるにあたり、それが最終的に‶見合っている″と数字で判断しているということです。
かつて、マツコさんが番組内でわらび餅を『おいしい』と言った経済効果が約8億円という試算があったそうです。マツコさんは今なお大きな影響力を持つインフルエンサーといえます」
テレビ局&広告業界からオファーが殺到するマツコ。雑誌の発言から、その理由がうかがえる。
《コマーシャルはモノが売れなくてはだめでしょう。あたしほど自分が出た商品の売れ行きを気にしているタレントはいない(笑)。
(中略)こんな特に何も取り柄のない、ただの太って化粧してるだけのおっさんが、テレビに出ているのが不思議と思わないといけないといつも自戒しているんだから。とってもありがたいこと》
そんな‶自戒″のためか、こんな将来設計も明かしていた。《このまま老いて、まわりにいた人間が潮が引くようにいなくなって、ひとりぼっちになったときに、いったいどこに行けばいいんだろうって、そういう思いがすごくあるから。(中略)そのためにも、錦糸町のタワーマンションを買えるくらいのお金は残しておきたいね》
老後資金をためるため、日常生活では意外にも倹約家だという。「プライベートでは数年前まで、よく自転車に乗って買い物をしていました。いまはほとんど外出せず、仕事のない日は家にこもり、ご飯はもっぱら宅配だそうです。
また、マツコさんは所属した当初から、事務所にギャラの一部を貯金してもらっているとも聞きました。死ぬときも独り暮らしだろうからと、老後や葬儀の資金を事務所に託しているようです」
マツコの所属事務所関係者に、高騰ギャラについて聞くと、「番組によってギャラは違いますし、そんなにギャラはもらっていないですよ」と回答するが……。先のインタビューでマツコはこんな宣言をしていた。
《報われなかった時ってあるじゃない。誰も自分に気付いてくれなかった時って。その時にあたしは、みんな敵なんだって思って生きてきたの。その気持ちは忘れないようにしてる。たとえば、仕事でどんなに仲良くなったスタッフとも、本当の意味で馴れ合いには絶対ならないようにしている。(中略)仲間だからって百パーセント信用したら絶対にだめだって思って生きている。最後はもう孤独死するんだって思って生きてるのよ》